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    • CommentAuthorjikuka
    • CommentTimeNov 26th 2009 編集済み
     permalink
    はじめまして。
    障害のある人が利用するアートセンターを運営している「たんぽぽの家」
    で、演劇創作グループ「くらっぷ」の活動がスタートして5年になります。
    この度、2年ぶり3作目となる作品を上演する運びとなりましたので
    ご案内させていただきます。よろしくお願いいたします。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    パフォーマンスユニットくらっぷ 自主公演
    「ゴドーを待ちながら」

    日時 2009年12月12日(土)13:00開場/13:30開演/14:30終演予定
    会場 たんぽぽの家シアターポポ(奈良市六条西3-25-4)
    料金 1,000円(要予約)

    詳細はこちら http://popo.or.jp/ableart/news/cat111/clap091212.html

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ごあいさつ

    パフォーマンスユニットくらっぷは、2004年に活動をスタートした演劇
    創作グループです。舞台に登場する俳優はすべて障害のある人たちです。

    私たちは舞台を創作するにあたり、古典文学や戯曲においてつねに「難解」
    といわれる作品と取り組んできました。
    なぜなら「芸術」といわれるものが古来より向き合ってきた「人間とはなに
    か」という難題について、くらっぷの俳優たちはとても新鮮で楽しい世界観
    を示してくれるからです。

    人間が生きていて「こころが打ち震えること」の本来的な意味はいったい何
    であるのか。その多様性や可能性を観客の皆さんと一緒に感じられるような
    空間を創ることが、くらっぷの活動目的です。

    『ゴドーを待ちながら』は、1940年代後半にフランスの劇作家サミュエル・
    ベケットによって書かれた戯曲です。「何のドラマも起こらない」この作品
    は、不条理演劇の古典でありながら、現代においても「最も難解かつ新しい
    演劇」として、半世紀を越えた今も世界中のアーティストに強い影響を与え
    続けています。

    障害のある人たちは、健常者がサジを投げるようなこの難解な作品に、まっ
    たく新しい視点を与えてくれました。

    私たち人間は、自分が自分であることを一歩も譲らないで、なおかつ他者を
    ありのまま受け入れることができるのではないか。

    「人間はいつまでも変らない」のではなく、私たち人類がこれからもこの星
    で生きていくための新しい方法を、机上の空論ではなく、もしかしたら本当
    に獲得できるのではないか。

    そんな、とても小さいですが確かな視点を、皆さんと共有できればうれしく
    思います。

    ──もりながまこと(構成・演出)